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シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説 
2003年JRA馬事文化賞受賞作品。その馬はまったく馬らしくなかった。体高はやや低く、骨張った膝と曲がった前脚を持つその馬は、サラブレッドというより牧牛を追うポニーといった印象であった。ところが、見かけほど当てにならないものはない。この馬の才能は「その大部分が精神力にある」とファンの一人が書き記している。作者のローラ・ヒレンブランドは、『Seabiscuit: An American Legend』で文化的偶像となった馬の物語を描いた。

馬の世界史 
2001年JRA馬事文化賞受賞作品。人が馬に乗ったとき世界は変わった!戦車と騎馬が生んだ戦争のかたち、東西の道、世界帝国。馬から歴史を捉え直す。古代の戦車から、騎馬遊牧民の世界帝国、アラブ馬の伝説、最強の競走馬まで。馬がいなければ、まだ古代が続いていた。

砂の王メイセイオペラ 
2000年JRA馬事文化賞受賞作品。ドラマは、ほんの小さな偶然から始まった―。恵まれぬ血統と前頭骨骨折の危機を乗り越え、ついに掴んだ地方馬初の中央G1制覇。元日活俳優の先代オーナーや脱サラの調教師など、岩手競馬の個性的で飾らぬ人々と賢い馬の「奇跡」を描き、競走馬に一瞬の夢を託す競馬の魅力に迫る。馬を愛するすべての読者に贈る、人と馬の物語。

血と知と地〈上〉―馬・吉田善哉・社台 
1999年JRA馬事文化賞受賞、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞作品。社台ファームの総帥、故吉田善哉の伝記的作品。親から受け継いだ牧場を土台に、戦争をくぐり抜け、広大な土地を獲得して馬産に邁進し、馬以外のなにものにも興味を示さない吉田善哉。その徹底ぶりのすさまじさは、読者を圧倒させずにはおかない。そして歴史的名種牡馬ノーザンテーストとの出会い、ダービー初制覇とドラマは途切れることなく、吉田善哉を巡るたくさんの人々を活写しながら、競馬界の盟主となった吉田善哉という人間を浮き彫りにしていく。単行本でも版を重ねた、競馬文庫に最適な内容を持った本です。

血と知と地〈下〉―馬・吉田善哉・社台 
1999年JRA馬事文化賞受賞作品。社台ダイナースクラブの成功により順調に発展する事業だが、前進しか知らない善哉は、得た金は種牡馬や繁殖牝馬の購入に注ぎ続けた。そして、ノーザンテースト産駒ダイナガリバーによる、父善助からの悲願であるダービー制覇。さらにあの奇跡の種牡馬サンデーサイレンスの獲得、山元トレセンの設立と、その意欲はとどまることなく、父子二代の望みは社台王国として達成され、息子たちの時代に引き継がれる。10年にわたり交友のあった著者が描く吉田善哉の生涯。

競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界 
1998年JRA馬事文化賞受賞作品。歴史的名馬は思いがけない国に誕生する。サラブレッド父系興亡の歴史のなかに、きまって繰り返すひとつの法則があった。現代のサラブレッドに重要な影響をあたえた8頭の種牡馬を中心に、サラブレッド生産の現状を伝える。

ダービー卿のイギリス―競馬の国のジェントルマン精神 
1997年JRA馬事文化賞受賞作品。競馬はどのようにして生まれたか?「ダービーという名はコイン投げで決めた」伝説の真相は?芸術品・サラブレッドはどのように創られたか?競馬の輝かしい伝統を築き、ルールを成立させ、世界に広めたのは『イギリス貴族のジェントルマン精神』にほかならない。『貴族』が主体者で『庶民』は傍観者―競馬の楽しみ方に見られるこの構図は市民革命、産業革命などイギリス社会の本質に通じている、と著者はいう。競馬成立までの秘話を堪能できるとともに、競馬からみたイギリスの意外な素顔を発見できる一冊。

蹄の音に誘われて―「わたしの競馬研究ノート」より
1995年JRA馬事文化賞受賞作品。広々とした空間、目のさめるような緑の芝生。そこに鍛えられたたくましくも美しい馬体が踊る。競馬に対する見識と愛好の深さにおいて比類ない著者が、古今東西の競馬に関する該博な知識をつづったエッセイ。

広く天下の優駿を求む 
1994年JRA馬事文化賞受賞作品。昭和初年、日本にもダービーをと、天下の優駿大集合の呼びかけで、日本の競馬の発展が始まった。競馬史を飾った名馬たちを描くノンフィクション。

鍛えて最強馬をつくる―「ミホノブルボン」はなぜ名馬になれたのか 
1993年JRA馬事文化賞受賞作品。誰もが酷評したスパルタ調教と厩舎システムを実践し、スプリンターであるミホノブルボンのダービー制覇でその信念と理論を立証。ガンと闘い勝負に生きた戸山師の哲学が赤裸々に明かされる。

銀の夢―オグリキャップに賭けた人々 
一頭の馬に魅せられ、人生の夢を託した人々の熱い想いを綴る講談社ノンフィクション賞、1992年JRA賞馬事文化賞受賞作品。名馬オグリキャップの生涯を著者自らの足で丹念にたどり、見つめ、語り合って綴る渾身のルポルタージュ。これほどまでに私たちの心を捉えた馬が今までいただろうか。

サラブレッドの誕生 
1990年JRA馬事文化賞受賞作品。
目次
序 競馬からの世界観/第1部 サラブレッド前史(エクウス、カバルス/アラブサラブレッド)/第2部 競馬の冒険(単純明快競走の論理/賭のデモクラシー/世界選手権への展開
システム下のスペキュレーション)/第3部 サラブレッドの生産(血統/生産/調教)

競馬の人類学 
1988年JRA馬事文化賞受賞作品。競馬は面白い。それも見るだけより賭けた方がずっと面白い。一瞬のレースは、激しい興奮と深い哀感をもたらす。競馬戦歴25年、世界を歩いてきた人類学者が、各国の競馬に取り組み、日本競馬の特質を描く。実戦に基づく鋭い洞察と分析、辛口のユーモアと軽妙な語り。この1冊に、馬券のプロは悶絶し、未経験者も甘い誘惑を感じてしまう。

碧い目の見た日本の馬 
1987年JRA馬事文化賞受賞作品。近世、日本を訪れた諸外国の碧い目の人々は、日本の馬を見て皆驚きの声を発した。「日本の馬は小さい」「あばれ馬」「わらのサンダルをつける」…。新視点でとらえた日本馬物語。
目次
1 小さな日本の馬、2 あばれ馬、3 馬の乗り方、右、左、4 馬の旅と女乗り、5 馬のわらじから蹄鉄へ、6 鐙と鞍と、7 厩と馬のつなぎ方、8 戦いと馬、9 競馬のうつり変り、10 曲馬からサーカスへ、11 馬車の話

優駿〈上〉 
1986年JRA馬事文化賞受賞作品。生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように…。若者の祈りに応えて、北海道の小さな牧場に、1頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが、それと共に、登場人物ひとりひとりの宿命的な劇が、幕を開けた―。吉川英治文学賞受賞。

優駿〈下〉 
1986年JRA馬事文化賞受賞作品。母の肉は子の肉、子の骨は母の骨なり…。いのちの哀しさ尊さに突き当りながらも、虚無と喧噪のなかで人間の業から逃れられない男たち、女たち。だが、そういう彼らも、いつしかオラシオンの美しさ危うさに魅せられて一体化し、自らの愛と祈り、ついには運命そのものを賭けていった。やがて迎えるダービー決戦―。圧倒的な感動を呼ぶサラブレッド・ロマン。吉川英治文学賞受賞。